ライティングのお仕事をもらうようになって2年目に突入し、今でこそSNSやWantedlyを経由してお仕事を依頼していただけるようになりましたが、1年前の駆け出しのころは
「実績がないから何をアピールしていいのかわからない」
「サンプル?ポートフォリオって何それ美味しいの?」
と、どうやって仕事をとればいいのかもわかっていませんでした。
そこで、1年間のクライアントからの反応を見て、やってよかったな~と思ったことを記録して負いたいと思います。
この記事は
- ライター初心者
- 直接契約とか営業とか怖いからクラウドソーシングで仕事をしたい
- 公開できる実績がない
- なかなか案件が獲得できない
という人に向けて書いています。
- すでにライティングをしていてより高単価な仕事が欲しい
- ある程度経験がある
- 直接契約でガンガン稼ぎたい
- Webライターについてもっと知りたい
という方はこちら!
不動産・金融をメインで活動しているフリーライターの小花絵里さんのサイトです。
有名企業などでも活躍されている方で、Webライターについてわかりやすく解説されています。
スキルテストで自信を付ける
ライターのオープンチャットに参加しているんですが、度々
「ライターになりたいんですが、どんな資格をとればいいですか?」
という質問を見かけます。
ぶっちゃけライターなんて資格も学歴もなくても始められますし、稼げる人は稼げています。
ただ、それでも何かしら自分の文章に自信を持ちたい気持ちはわかります。
そんな人たちにおすすめしているのが、Cloudworksやランサーズで行っているスキルテストです。
CrowdWorks
私のメインの営業場所。クラウドソーシングサイトの大手で案件多め。
無料で「Webライター検定3級」と「ビジネス事務検定」が取得できます。
同じくクラウドソーシングの大手。
プロフィールとか確認してからスカウトをしてくれる人が多い印象。
無料で「ライティング(基礎)」などのスキルテストが受けられます。
特にCloudworksの「Webライター検定3級」は、Webライターとして必要な基礎知識を解説してくれる無料の講義動画が視聴できるので、
「そもそも自分がライターとして仕事できるレベルなのか不安…」
という人におすすめです。
私も「私みたいなド素人の文章でいいの?」と不安だったので、登録して早々に取り組みました。
結果としては、最初に取り組んでおいてよかったな、と思っています。
内容は実践的なものが多く、特に著作権と口語/文語、敬語について学べたのがよかったです。
このような本が買えるのも初めて知りました。
普段、自分で用法に悩むような漢字はあまり使わないようにしているので使うことは少ないですが、校正をやらせていただくときとか、ふと些細な使い分けに悩んだときなどに助けられています。
Cloudworksもランサーズもテストの結果はスキルの証明としてプロフィールに表示してくれるので、アピールポイントのない最初の頃はとても心強いです。
プロフィールをしっかり作りこむ
最初は実績の欄なんかほとんど書けませんが、プロフィールがスカスカなのは印象がよくありません。
そこで、私はとにかく仕事に関係しそうなことは何でもプロフィールに記載しました。
極端な話、10人中7人が当てはまりそうな要素でも書いて無ければクライアントからしたらあなたは当てはまらない3人です。
だったら、どうせスペースが余っているなら書いた方が良くないですか?
具体的に言えば、
- 経歴
- 営業時間
- 希望単価
- 使用可能ツール、ソフト
- 趣味
- 特技
- 性別
- 年齢
などを私はプロフィールに載せていました。
性別や年齢はターゲット(想定する読み手)と感覚の近そうな人を選ぶ参考になりますし、趣味や特技はそのジャンルについて興味がない人よりは詳しいということを伝えることができます。
もっと言えば、子どもがいるかどうか、どういう状況でライターをしているのか(専業ライターなのか、副業なのか)、家族構成などもよりピンポイントな目線を求める案件で選んでもらえる要素になります。
とはいっても個人情報をすべてさらけ出すのは問題なので加減は必要ですが。
提案文を作りこむ
提案文(応募文)は丁寧に作りました。
ベースとなるテンプレートはありますし、自分でカスタマイズした文章も保存できますが、それにプラスしてその案件に合わせた文章を必ずつけるようにしました。
具体的には、
- 応募動機
- 自分のどんなスキルがこの案件にあっていると思ったのか
- 採用されたらどんな貢献ができるのか
- 作業をするなかでどんなことができるのか
- 応募に対する具体的な提案
を書くと採用してもらえたり、クライアントに喜んでもらえたりしやすかったです。
あとは、依頼内容をよく読みこんで、どんな仕事を求めているのか考えて応募文を書くようにしました。
例えば、
緊急性の高い案件 → いつごろ対応できて、いつまでに納品できるのかという具体的なスケジュール
ライティング以上の作業を求めている → 対応できるというスキルの提示・サンプルの提示
のようなことを明記するとちゃんと依頼文を読んでいるんだということが伝わり印象がいいです。
ブログやnoteでサンプルとなる記事を作る
ないならば 作ってしまえ 公開実績 (字余り)
ぐらいのノリで、自分で実際に書いて作っちゃうというのはアリです。
私のブログは本当に対して記事数はないんですが(2021/06/16現在で38記事)、教育関係の記事をいくつか公開していたらそれを見た方が「ぜひ自分のメディアで教育関係の記事を」と声をかけてくれたことがあります。
そのとき見ていただけた記事は、PVは少なく、アフィリエイトもついていない本当に個人的な考えを書いただけの記事だったんですが、その内容を気に入ったとおっしゃっていただきました。
この話を聞いて「私にはそういう専門分野はないから意味ない」と思った人も、とりあえず自分の書きやすい方法で書きたいことを書いてみてください。
学生なら学生の、主婦なら主婦の、親なら親の目線の記事が出来上がると思います。
世界中であなたしか当てはまらないものがあればそれはあなた独自の目線の記事になりますし、みんなと同じような要素ばかりならば大衆に共感してもらいやすい目線の記事ということになります。
ぜひ、なにか自分で書いてみてください。
小さい案件でも実績は実績
まったくライティングをしたことがないわけではないけれど、実績として言えるものがないと思っている人も多いのではないでしょうか?
無記名の実績だったり、公開不可の案件だったり、結構実績として使うことのできない案件というのはよく見かけますし、私が契約している案件もそういうものが多いです。
私も、紹介できる実績がほしいので新しいクライアント様には実績として公開してよいか確認をとるんですが、あまり色よい返事をもらえないので実績なし問題は依然深刻です…
ですが、具体的には紹介できなくても執筆実績のあるジャンルや媒体をプロフィールに書き出すことはできます。
例えば、
この動画は結構最初の頃にシナリオを担当させてもらって公開もOKしてもらっているんですが、これをぼんやりと実績として記録すると
- YouTube漫画動画シナリオ執筆
- 執筆ジャンル/感動系・胸キュン系
のように書くことができます。
自分が特化しているジャンルを持っていなくても、様々なジャンルの経験があると「この人はライティングスキルがありそうだな」と仕事の依頼をしてくれます。
自分には専門がないと悩む人もいますが、専門知識を求めている人だけがクライアントではありませんので、自分が勝負できるところで頑張れば良いのではないでしょうか?
【おまけ】営業はそんなに怖いものじゃない?
私は人当たりの良いタイプのコミュ障なので、なんとなく受け流すことはできても自分から積極的に関わっていくことが苦手です。
会社勤めをしたことがないから営業メールも送ったことが無いし、電話も極力したくありません。
(学生時代に友だちと電話で長話とか都市伝説だと思ってる)
そんな私ですが、今年になってから少し直接契約獲得を目指して営業できるようになりました。
そのきっかけになったのがこの本です。
ライター向けというよりもフリーランス全般向けなんですが、営業の仕方や希望単価をどうしたらいいのかなと悩んでいる初心者におすすめの1冊です。特に
- アポイントを取る電話で話す内容
- プロフィールの書き方
- 会ってもらえる営業メールの書き方テンプレート
が実例付きで紹介されていたのでとても参考になります。
誤字脱字とレイアウトが少し難ありですが、それを差し引いてもおすすめできます。
先輩の収益を見て焦るのわかるけど、できることをやっていこう
先輩ライターに話を聞くと、高単価の人はみんな口をそろえて「営業して直接契約」と言いますが、初心者には死ぬほどハードルが高いのは身をもって知っています。
そもそも、それが簡単にできる人は今この記事を読んでいないと思います。
「自信をもってセールスできる専門性はないし、SEOとかわかんないし、私なんかが仕事としてお金とっていいの?」っていう気持ちは痛いほどわかります。
でも、そんな私でもいろんな人に相談しながらなんとか1年乗り切ってちょっと偉そうにこんな記事を書いてみれるぐらいにはなりました。
1年前の私のように、どうしたらいいのかわかんなくて困っている人の参考になれば幸いです。
コメント