鉱物学を修めた作者・渋谷圭一郎先生によって描かれた本格的な鉱物マンガ「瑠璃の宝石」!
宝石店で目玉が飛び出るような金額の宝石たちが国内で普通に取りに行けるなんて知りませんでした。
鉱物ガチ勢も、私のようなまったくの素人も、みんなが楽しめる作品で、宝石が大好きな主人公・瑠璃がおっかなびっくりしながら宝石を探して探検する様子はまるで現代の宝探しです。
今回は、そんな主人公たちが使っている道具や作中に出てきた鉱物について調べてみました。
例えば、採掘初心者の瑠璃がよくやっているのが川底の細かい石(砂)の調査ですが、瑠璃が手に持っているザルのようなものが作中で「パニング皿」と呼ばれているこれです。
これ1つで、初心者でも瑠璃や凪と同じようにガーネットやサファイア、砂金探しを体験することができます。お値段もお手頃価格なのが嬉しいですね。
他にも、もっと本格的な採掘道具も簡単に購入することができます。
「瑠璃の宝石」に出てくる道具
岩石ハンマーはピックハンマー(先が尖っている)・チゼルハンマー(先が平らになっている)・クラックハンマー(重量がある大割り用)の3種類があって、1話で凪が使っている岩石ハンマーはチゼルハンマーです。
凪は他の話ではピックハンマーを使っているようなところもありました。ピックハンマーとチゼルハンマーで向いている鉱物の種類が違うので、研究として様々な鉱物を適切に取り出すように目的のものにあわせて使い分けているんだと思います。
瑠璃が購入したのはピックハンマーの方みたいですね。
宝石の鑑定にはダイヤモンドルーペが使われています。デザイン的には1つ目が近そうですが、製品によって倍率や機能が異なるので、予算と相談して気に入ったものを選んでみてください。
最初にも紹介しましたが、砂金やサファイア探しで使っているザルみたいなやつはパンニング皿です。
「瑠璃の宝石」に出てくる鉱物
水晶
ガーネット
黄鉄鉱
砂金
ビスマス
紫水晶(アメシスト)
蛍石
サファイア
灰重石
瑪瑙(めのう)
砂白金
蛇紋岩
埼玉県立「川の博物館」で砂金取り体験ができる
「瑠璃の宝石」第1巻 の巻末で紹介されていたように、埼玉県にある埼玉県立「川の博物館」(通称かわはく)では、年に1回、瑠璃と凪が行っていたような砂金取り体験を行っています。
今年の砂金イベントについてはHPに載っていなかったので、川の博物館に今年の開催予定を問い合わせてみています。わかり次第追って記載いたします。
今年(2021年)の開催日は11月6日。
(毎年、台風の時期を避けて11月ごろに開催しているそうです。)
参加申し込みは10月6日から公式ホームページにて募集しますので、詳細は公式ホームページ をご覧ください。
イベントの詳細については、参加者募集の10月6日以降に公式ホームページ、もしくは川の博物館内にある行事案内か「かわはくだより」で確認できます。
施設情報
名称 | 埼玉県立 川の博物館 |
休館日 | 月曜日(祝日・振替休日・県民の日(11/14)・夏休みは開館) 年末年始(12/29~1/3) |
営業時間 | 9:00~17:00 (夏休みの土日祝日と8/11~8/15は18:00まで) |
入場料 | 一般 410円 学生 200円 中学生以下 無料 |
駐車場 | あり(一般 300円) |
住所 | 埼玉県大里郡寄居町小園39 |
この砂金取りの情報をツイートしたら、作者の渋谷圭一郎先生にRTと補足説明をしていただいきました!(圧倒的感謝!ありがとうございます!)
作品
「瑠璃と宝石」は現在コミックスで2巻まで発売しています。
ざっくりあらすじ
主人公は宝石大好きな女子高生の瑠璃。
雑貨屋さんで見かけた水晶のアクセサリーを買いたいと母に頼んだところ、母からの返事は
「水晶?そんなの昔おじいちゃんが山菜採りに行っていたよく拾ってきてたわよ」
水晶がそこら辺の山にあるわけないと言いながらも、「もしかして…」という期待が消せなかった瑠璃が山に向かうと、鉱物学を専攻している大学院生の凪と出会う。
何やら石に詳しそうな凪ならば水晶の場所を知っていると直感した瑠璃が凪に頼み込んで一緒に散策を行った結果…
ざっくり紹介
ごく普通の女子高生・瑠璃が、鉱物学を専攻する大学院生・凪と一緒に日本各地で鉱物採集に挑む物語。本格的な採掘から川での採集まで、様々な方法で鉱物を採集している2人の様子が生き生きと描かれている作品で、一緒に宝探しをしているような気持ちになります。
学者としての凪の視点と、宝石に憧れる読者視点の瑠璃のやりとりが学術的に楽しいのと同時に、純粋に現代日本で行う冒険に心が躍る、1冊で2度楽しい作品です。
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