「琥珀の夢で酔いましょう」 は私にとってまさにビール革命。
実は私、こんな記事を書いておきながら去年までビール大っ嫌いだったんです。
お酒は大好きなんですがビールのホップの香りが苦手で、苦いし、ホップの香りは独特だし、何が美味しいのかわかんないし。
味わっちゃダメだよ~w
喉で飲まなきゃw
とか言われて、
喉で飲むなら炭酸水で良くね?????
香りだけならレモン果汁でも絞るか??ああん??
ぐらい思っていました。
そんなビール嫌いの私にクラフトビールの楽しさを教えてくれたのがこの「琥珀の夢で酔いましょう」。
この作品のおかげで私の酒飲みとしての人生は豊かになりました。
クラフトビール専門店のお店が舞台の「琥珀の夢で酔いましょう」は、実在のビールがたくさん登場して、私たちの知らないビールの魅力を教えてくれます。
ちなみに、この作品関係なく私のイチオシはグランドキリンの「WHITE ALE」。
あれ?私何飲んでたっけ?ってぐらい、本当に白ワインのように軽やかでフルーティー。正直箱買いしたい。箱買いしました。見かけたらぜひお手に取ってみてください!甘口の白ワインが好きな人におすすめです!
「琥珀の夢で酔いましょう」は各話で実在のクラフトビールを紹介!
京都の寂れた創作料理屋「白熊」をクラフトビール専門店として盛り上げよう、というコンセプトで店主、フリーのカメラマン、広告代理店派遣の3人がいろんなクラフトビールを試飲しながら試行錯誤していく物語。
そのため、作中では実在のビールを登場人物たちが楽しみながら味わっています!
この作品の面白いところは、ただいろんなクラフトビールを知れるだけではなく、それに合う料理は何だろうって料理とのマリアージュ(味と香りの食べ合わせ的なもの)を考えているところ!
登場人物たちが意外な組み合わせで感動しているのを見ると、思わず生唾を飲んでしまいます(笑)
実際に作中に登場するビールは、下記の記事で紹介しています。
クラフトビールの意味は作り手の思いが詰まった「職人のビール」
クラフトビールってどういう飲み物なの?
そもそもクラフトビールって何なの?って人もいると思うので、簡単に紹介したいと思います。
一般的には小規模な醸造所で作られたビールのことですが、日本では明確な定義はありません。クラフトという言葉が「職人の手仕事」を指すことから、職人がこだわりを持って丹精込めて作ったビールのことをクラフトビールと呼ぶことが多いです。
ビールとクラフトビールの違いは?
ビールは大麦麦芽(モルト)、ホップ、水を酵母で発酵させて作ったお酒の総称で、原材料の種類や副材料、作り方などによって様々な味のビールが出来上がります。
日本においては明確な区別がないんですが、アメリカでは以下の3つの条件を満たしたものがクラフトビールに分類されます。
- 小規模な醸造所である
- 独立事業者である
- 伝統的な製法を用いて作られている
クラフトビールと地ビールの違いは?
ほとんどありません。なんとなくイメージの違いはありますが、地ビールの流行から生まれた個性的なビールがクラフトビールなので、実質同じようなものです。
なので、クラフトビールは、ビールの中でも特に作り手のこだわりが詰まった美味しいビールというぐらいの認識で大丈夫です。
クラフトビールをもっと楽しむ豆知識
この記事をきっかけに「クラフトビールって面白いかも」って思ってくれた人のために、知っているともっとクラフトビールを楽しめるという情報をお届けします。
漫画「琥珀の夢で酔いましょう」では、1巻の第2話か3巻の部分が解説としておすすめです。
ざっくり分けるとラガー・エール・自然発酵の3つの種類がある
第8話でビールのスタイルによる楽しみ方の違いに触れましたが、ビールのスタイルは100種類以上あり、それを発酵の仕方によって
- ラガー:下面発酵
- エール:上面発酵
- 自然発酵
の3つの分けています。
ラガー系
日本でメジャーなのはこっちのラガー系。
スーパーなどに並んでいる大手ビール会社の商品はだいたいこれ。
すっきりとした味わいと爽やかな喉ごしが特徴。キンキンに冷やして喉で楽しむビール。
ラガー系のスタイル
ピルスナー:日本人がイメージするビール。透明感のある黄金色と喉ごし、軽やかさが特徴
ドルトムンター:コクと苦みのバランスが取れたドイツビールの王道
シュヴァルツ:まろやかでスッキリとした味わいの黒ビール など
エール系
クラフトビールと聞いて多くの人がイメージするのがこっちのエール系。
フルーティーで華やかな香りと豊かな味わいが特徴で、ゆったりと味わって飲むビール。
エール系のスタイル
ヴァイツェン:苦味が少なくフルーティーなドイツの白ビール。ほんのり甘さがある
ベルジャンホワイト:コリアンダーとオレンジピールが爽やかなベルギーの白ビール
ペールエール:ホップの香りとモルトのコク、軽やかな喉ごしが特徴。
日本のビールに慣れている人は馴染みやすいと思う。
アメリカンペールエール:レモンに似た香りのアロマホップを使ったペールエール
IPA:クラフトビールの火付け役。ホップの苦味と柑橘系の香りの強さが特徴の個性派ビール
ポーター:イギリスで人気の黒ビール。コクのある口当たりと焦げた麦芽の風味が特徴
スタウト:苦味が強く、濃厚な味わいの黒ビール。ギネスという銘柄が有名
自然発酵系
第2話で登場したビアスタイル「ランビック」が代表的な自然の酵母で作られたビール。
強烈な酸味が特徴で、サワービール(酸っぱいビール)の1種。
種類が覚えられないよって人は、色で判断するとわかりやすい
ビアスタイルが覚えられないよって人は、ビールの色で大まかな分類をすると選びやすいです。
ざっくりいうと、色が淡い方が軽やかで飲みやすく、色が濃い方が味わい深く風味が強い傾向があります。
例えば、小麦ビールとも言われる白ビール(白濁色)はフルーティーで苦味が少なく、私のようにビール特有のホップの苦味が苦手な人でも楽しみやすい味のものが多いです。
黒ビールの黒は焦がした麦芽に由来するので、独特の香ばしさや風味が強いものが多いです。コーヒーのような焙煎した風味を好む人は気に入るんじゃないでしょうか?
日本酒やワインと同じで、温度や入れ物で味わいが変わる
第8話ではグラスの違いが話題になっていますが、ワインや日本酒のように、ビールも温度や入れ物で味わいが変わります。
味や香りは温度が高い方が広がりやすいので、軽やかに喉ごしを楽しみたいならよく冷やし、ゆったりと味や風味を楽しみたいなら常温や軽く冷やす程度がおすすめです。
また、クラフトビール用のグラスも様々な種類があるので、スタイルに合わせて使い分けるとより特徴を感じやすくなります。
香りが広がりやすいのはパイントグラス。ペールエールや白ビールにおすすめ。
香りを閉じ込めて最後までホップやモルトの香りを楽しめるのはIPAグラス。
サブスクとかフェスとかでいろいろ飲み比べると楽しい
クラフトビールはビアスタイルによって全然味が違いますし、同じビアスタイルでも商品や飲み方によって印象がガラッと変わるので、飲み比べて自分のお気に入りを探すのが楽しい飲み物です。
気軽に飲み比べるなら、飲み比べセットやビアーフェス、【DREAM BEER】や【NBC-40】のようなサブスクを利用するのがおすすめです。
「ご当地の美味しいお酒」と「ご当地自慢のグルメ」セット通販サイト【SAKEぐる】ここまで読んでクラフトビールに興味を持っていただけた方は、ぜひ 「琥珀の夢で酔いましょう」 ではどんなビールが登場するのか、第1巻に出てくるビールを調べた記事へお進みください。
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「琥珀の夢で酔いましょう」 は現在4巻まで発売中なので、面白そうだなって思ったらぜひ読んでみてください!ebookやシーモアで無料試し読みも可能です。
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