幅広くいろんな漫画を読みますが、その中でも私が1番好きなのがレシピ系の漫画です。
いわゆるマンガ飯をメインに持ってきたグルメマンガですね。
作中で登場人物が美味しそうな料理を作り、そのレシピが巻末に掲載されていて実際に作ることができるということにとても心を惹かれます。
そんな私が毎年春になると作るレシピの1つが「フキご飯」です。
「フキご飯」は、有川浩さんの「植物図鑑」で料理音痴の主人公が同居人の樹と初めて一緒に作るレシピです。
下処理をしたフキを刻んでご飯に混ぜるだけのシンプルな料理ですが、その素朴さと、ご飯の熱で温められたフキの香りが春の訪れを感じさせてくれます。
あく抜きや下処理など手間のかかるものが多い春の味わいの中で、比較的かんたんで、初心者でも挑戦しやすいところもおすすめです。
ポイントは生のフキを使うこと。
ご飯に混ざったフキのシャキシャキとした食感も美味しさの1つなので、パック詰めされている水煮では楽しめません。
春のこの時期だけスーパーにも出回りますので、お試しの際にはぜひ、生のフキを使ってみてください。
フキの爽やかな香りとほのかな苦味を胸いっぱい楽しむことができます。
フキの下処理の仕方
フキは軽く下茹でして皮をむく必要があります。
- フライパンや鍋にお湯を沸かす(できるだけ大きいものを使った方が後で楽です)
- お湯に入りきる長さにフキを切る
- フキに塩を付けてまな板の上などでゴロゴロ転がして板摺する
(アクが抜けやすく、仕上がりの色が良くなります) - 沸騰したお湯に入れて数分茹でる
- 冷水にとり、水にさらす
- 皮をむく(爪で皮の端をはがすとピーっと最後まで綺麗にむけます)
フキの皮は手で簡単にむけ、最後まで切れないでピーっときれいにはがれるので、親子で一緒に取り組むのも楽しいです。
1で細かく切ってしまうと皮むきの手間が増えてしまうので、できるだけ長いまま下処理をし、調理の段階で適当な大きさにカットします。
「植物図鑑」情報
「植物図鑑」 著者・有川浩
2013年 幻冬舎文庫から出版
お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です―。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。レシピ付き。
有川浩「植物図鑑」 裏表紙より引用
「植物図鑑」コミカライズ・映像化
小説が苦手…という方は、コミカライズや映画化もされていますので、ぜひ自分のお好きな形で楽しんでみてください。
コミカライズ(全3巻)
映画
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