教員を辞めて在宅ワーカーになった咲月です。
「私と学校」でざっくり書きましたが、体調を崩して休職してそのまま退職しました。
学校に提出した診断書には「抑うつ状態」と書かれていました。
希死願望とか人に会えないとかそういうことはまったくなく、自律神経失調症なんじゃないかと思って通院し始めたぐらいなので、今もイマイチ自覚はありませんが、お医者さんが言っているし、実際それで体調改善したから、そうなのかなーという感じです。
今はだいぶ薬も減り、夜も眠れるようになりましたが、まだ天候に左右されやすく、薬がないと睡眠が十分にとれない状態です。
あまり楽しくない話かもしれませんが、こういう人もいるよ、ということを書いてみたいと思います。
同じ症状で苦しんでいる人がいたら、少しでも参考になれば幸いです。
今の体調
基本的には落ち着いて生活ができています。
朝起きて活動し始めて、1日作業して夜に寝られるようになったので、ここまで回復できてよかったと安心しています。
睡眠障害は薬で抑えられています。
薬がないと、朝方眠りが浅くなり、わずかな物音で起きてしまいます。
夜普通に目を閉じて眠りにつけるというのが新鮮だなぁと感じています。
天気が悪いと頭に霧がかかったような重さがあり、日中に強い眠気に襲われてしまうので厄介ですが、「頭痛ーる」というアプリを使って対応しています。
子どものころ
あまり自覚していませんでしたが、心療内科の先生から、「自律神経の乱れは子どものころから出ていたと思うよ」と言われたので思い返してみたら、心当たりがありました。
これらがすべてそうなのか私には判断つきませんが、こういうところなのかと思います。
咳
小学生の頃、朝の会で健康観察をする時にほぼ毎日「はい、風邪気味です」と答える子どもでした。
「はい、元気です」と答えた時は、担任が思わず「珍しいな」と言ったほど、万年風邪気味でした。
別になにか特別に体調を崩しやすいような習慣をしているわけでもなく、喘息など持病があるわけでもなく、理由はなく、ただ毎日微妙に咳が出ていました。
これは大人になった今でも変わっていません。
静かな環境で寝られない
これはちょっと諸事情ありまして、幼いころに寝入り端に怖い思いをしたことがあり、静かな環境で寝るために目をつぶるとその時のことがフラッシュバックしてしまっていました。
自分では、これが私が「寝ることが下手な理由」なのではないかと思っています。
なので、小学生の頃はオルゴールを、中学生になってからはCDをかけて寝ていました。
過呼吸
1度だけですが、部活のストレスで自宅で過呼吸に陥ったことがあります。
部活の先輩方に陰口を言われているのを聞いてしまい、冬休みの初日に家で部活のことを考えていたら過呼吸になりました。
あれ、怖いですね。
びっくりするぐらい、息を吸うことも吐くこともできないんですよ。
中1の私は、本気で死ぬと思ってパニックでした。
翌日に転部したのでそれ以降過呼吸になることはありませんでしたが、いつも意識しないで自然に行っていた呼吸の仕方がわからないという経験は二度としたくありません。
胃痛
高1の担任がめちゃくちゃ怖くて、物理的に無理な量の課題を課してくる人だったので、ストレスで登校途中に何度も胃が痛すぎて動けなくなりました。
実家は朝からしっかり食べる家庭なのですが、高1の時は胃が痛くてご飯があまり食べられなく、ウィダーインゼリーや卵豆腐でしのいでいました。
これ以降、強くストレスがかかると胃に反応が出るようになってしまいました。
女性の方だったんですが、学年フロアに響き渡るほど怒号が迫力あり、男子高校生が個別面談で泣かされるような先生だったので、怒鳴り声が苦手な私は相性が悪かったんですよね。
まあ、後ほど担任に正直に限界だと打ち明けた結果、私に合ったペースで見守ってくれたので、今では恩師と思っています。
中学校で働いていたころ
「私と学校」でちらっと触れましたが、人事関係で少し居心地の悪い思いをしていたというか…ぶっちゃけ、先輩との折り合いが悪くて孤立に近い状態になっていました。
パワハラだったのかなーと今では思いますが、当時は怒られているのかと周りの人から心配されるようなやりとりを普通の指示を受けていると感じているような状態だったので、たぶん麻痺ってたのではないかと思います。
今から考えると、挙動不審でしたね。
ざっくりいうと、以下のような反応が出始めました。
早朝覚醒
朝、1~2時間早く起きてしまうようになりました。
明日は30分早く出勤しようとか考えていると4時とかに目が覚めてしまっていました。
睡眠が足りていればいいんですが、足りてはいなかったのでよく自分でビンタしながら眠気をこらえて出勤していました。
無意識に涙が出る・涙が止まらない
特に何か考えていたわけではないのに、職員室で突然涙が出てきて慌てたことがあります。
職員室でも自宅でも、悲しいことを考えているわけでもないのに涙が出ていました。
1週間ぐらい、涙が止まらなくて不登校になったこともありました。
寝付けない
眠いのに寝付けない、というのもよくありました。
ホットミルクを飲んでみたり、ヒーリングミュージックをかけてみたりしましたがあまり効果はなく、結局諦めて、寝落ちるまで起きていました。
気を失うように寝ると疲れが取れないと聞きましたが、実際に寝てても寝不足でしたね。
毎日目の下のクマが取れず、コンシーラー必須でした。
脱力
心当たりのないことで2:1で個室で強く叱責されたときにパニックになり、大泣きしてしまったことがありました。
社会人になって職場で大泣きしてしまったというのもお恥ずかしいですが、その後顔を洗いに女子トイレに向かうと、体の力が入らなくなり、立っていられなくなりました。
床が汚いと考える余裕もなく、壁伝いに座り込み、足が伸び、手もだらーんと下げた状態で動けませんでした。
指先も動かず、声も出せず、何もできず、人形になったような気持でした。
私が戻らないことを心配した同僚に発見され、自宅まで送ってもらいました。
吐き気・嘔吐
高校時代から胃にきやすくなりましたが、社会人になってもそれは変わりませんでした。
むしろ、悪化していたように感じます。
嘔吐することになれてしまっていましたね。
2年目の秋に、朝気持ちが悪かったけれど学校につけば何とかなるだろうと思って出勤したら、駐車場で今にも吐きそうになって動けなくなってしまいました。
そのまま40分ぐらい身動きが取れず、遠くで予鈴や本鈴のチャイムが聴こえ、勤務時間になりました。
このままでは無断欠勤になってしまうどころか行方不明で騒ぎになってしまうと思って何とか電話をしたら保健室に移送され、その後数日間休みました。
管理職が、私に対する他の若手のあたりの強さを心配して指導しようとしていた矢先だったらしく、保健室で休みながら謝られました。
体温調整ができない
上記の動けなくなった日。
まだ残暑の残る暑い日だったんですが、寒くて寒くてしかたがなく、保健室で毛布を借りて包まって震えていました。
その時ほどではありませんが、のぼせているような感覚に陥ることが増えました。
恐怖心が強まる
もともとお化け屋敷とかホラー映画とかが苦手な怖がりですが、社会人になって悪化しましたね。
いつもビクビクしているというか、校内の見回りでは物陰に過剰反応し、自宅では小さな物音に怯え、背後の音が聞こえなくなるドライヤーが怖くて使えなくなりました。
今まで以上に怖がりになって、暴力シーンだけでなく、緊迫感のあるシーンでさえ耐えられなくなりました。
特別支援学校で働いていたころ
環境が変わり、姉御肌の先輩のもとについたこともあり、落ち着いたように感じましたが、段々異変が起こりました。
特別支援学校という性質上、子どもといるときにめまいやブラックアウトをしてしまうことが事故に繋がる危険性が高く、2~3回校内で動けなくなった後に休職をしました。
週末の発熱
まず、週末に体調を崩すようになりました。
微熱程度ですが発熱することもあり、参加していた勉強会には最初の数回しか行けなくなりました。
めまい
最初は、朝起きた時のめまいでした。
目が回って体を起こせず、何度かお休みをいただいてしまいました。
特に病気はなく、寝不足でもないのに、昼ぐらいまで動けませんでした。
段々頻度が増してきて、最終的には職場でもめまいを起こすようになりました。
浮遊感というか、足元がぐらりとし、ジェットコースターに乗っているときのように方向感覚がわからなくなりました。
ブラックアウト
ブラックアウト、という表現でいいのでしょうか。
立ち眩みなのか、めまいなのか、視界がすーっと暗くなっていくことがありました。
視界の中央あたりにはわずかに明るさが残るんですが、暗くてぼやけて何も見えず、おさまるまでは動けませんでした。
耳鳴り
耳鳴りは元々たまにしていましたが、頻度が増しました。
直接的な害はないんですが、聴覚情報が阻害されて困りました。
結構音で情報を得ているので、聴こえないというのが苦手なんですよね。
まとめ
抑うつ状態、と言われても、自覚はないです。
身体症状は自覚がありますが、精神的な影響が何か出ているとは感じていません。
ただ、強いて言えば、記憶がすごく薄いです。
上記のことはほんの数年の間のことですが、もう記憶があいまいになっています。
小学校と中学校の記憶は混ざっていますし、高校と大学の記憶も混ざっています。
大学何年生でどのアルバイトをしていたのかわからなくて、職歴にアルバイトが書けません。
あとは、感情が高ぶると泣いてしまうのがいい年して恥ずかしいです。
みんなは普通に働いて、耐えているのに、どうして私だけ、と悩んだこともあります。
もしかして、HSPなのかもしれないと思ったこともあります。
(これについてはまた別の記事で書きます。)
でも、私は私としてなんとか生きていくしかないし、そういう私だからできることもあるのかな、と最近では思います。
これを読んでいるあなたが、同じように苦しんでいるのなら、一度受診してみるのも良いかもしれません。
私は休職して退職してしまいましたが、治療をしながら働き続けている人もいます。
薬や療養で症状が軽くなったり、普通に生活できるようになることもあります。
今辛いことが、病気のせいなんだって思えるだけで、楽になるかもしれません。
私は、診断名がついて、ほんの少しだけほっとしました。
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