YouTube漫画動画の構成・プロットの作り方【シナリオライター初心者向け】

ライティング
咲月
咲月

こんにちは!ライター兼オンライン家庭教師の咲月です☆

Twitterで「YouTubeのシナリオってどうやってかくの?」という質問を見かけ、そういえば私も1年前には右も左もわからなくて苦戦したな~と思い出したので、1年の学習の成果をまとめてみたいと思います。

専門分野は教育記事なんですが、教育系の案件をもらえるようになるまで活動していたメインジャンルがYouTubeシナリオなので、シナリオライター仲間を増やす機会になれば嬉しいです。

今回は、漫画動画の構成・プロットの部分に特化してご紹介します。

反応がよければシナリオ本編の方や他のジャンルのシナリオについても記事にしたいと思います。

最初に簡単に今までの実績をご紹介しますので、「さっさとメインに入ってくれ」って人は下のボタンからひとっとびしてください。

【経歴】YouTubeシナリオを1年以上やってます

2020年5月に初めてシナリオを書いてから、いままでYouTubeのシナリオライターをずっとやっています。

関わったことのある動画は以下の通りです。

  • 漫画動画(アニメ風の紙芝居のようなもの)
  • LINE動画(LINEのトーク画面で話が続いていくもの)
  • Vyond(ビヨンド)アニメーション
  • ミステリー系動画
  • 商品広告

単発のものもありますし、半年以上契約が続いているものもあります。

下の再生リストは以前契約していたチャンネルで私がシナリオを担当したものなので、よければお暇なときにでもご覧ください。

※漫画ルーム様には実績として公開する許可をいただいております。

現在契約しているのは

  • 漫画動画
  • ミステリー系動画

の2つで、ミステリー系動画の方では構成ディレクターもやらせていただけるようになりました。

実績としての公開許可がおりていないのでお見せすることはできませんが

  • 4ヶ月で390万回再生
  • 2ヶ月で170万回再生
  • 7ヶ月で166万回再生
  • 7ヶ月で150万回再生
  • 8ヶ月で132万回再生

代表的な実績はこんな感じです。

プロット(構成)は話の内容を共通理解するための企画書

ジャンルやチャンネルによって呼び方が異なるんですが、

構成・プロット:話の内容を計画する企画書

シナリオ・清書:声優さんや漫画家さんに実際に渡す台本

という感じで使い分けをされています。

ドラマや映画の有名な脚本家さんならまだしも、YouTubeのシナリオライターはほとんど表に出てこないのであまり認識されていませんが、実は裏でシナリオライターが話の核を作っているんです。

今回お話するのは前半、「構成・プロット」の部分です。

(これ以降は構成で呼び方を統一していきますね)

構成は、主に以下の要素で出来ています。

  • タイトル
  • 主な登場人物
  • 話の概要
  • プロット(ストーリー詳細)

1つずつ紹介していきますね。

タイトル

制作するシナリオのタイトルになります。

これがそのまま動画のタイトルに使われることもありますし、運営のほうで違うタイトルに変えられる場合もあります。

タイトルの付け方に指定がある場合もあるので、新規の案件に取り組むときにはレギュレーションを確認した方がいいです。

ファイル名と構成冒頭をタイトルにしておくと親切です。

主な登場人物

メインで登場するキャラクターを一覧で表記します。

チャンネル固有のキャラクターがいる場合には、物語に重要な役を固有キャラクターで固めると安定します。

登場人物の部分では、他のスタッフの人とイメージの共有をしやすいようにできるだけ具体的に書きましょう。

  • 名前
  • 年代(学生ならば小・中・高・大のどれか)
  • 性別
  • 職業
  • 性格(長所、短所)
  • その他(行動や言動に関わるような設定など)

だいたいこの6つの項目が書いてあればイメージはちゃんと伝わります。

見た目的な指定がある場合には、イメージに近い画像を挿入しておくと親切です。

話の概要

2~3行程度でどういう話なのかをざっくり紹介します。

イメージとしては、本の紹介をするときにどんなストーリーなのか説明する感じです。

話の全体像を伝えるとともに、ストーリーのポイントがブレにくくなります。

基本的には、メインとなる出来事と結末が書かれていればOKです。

プロット

ストーリーの細かい展開や描写のポイントなどを箇条書きします。

基本的には5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どうして、どのように)を意識して書くとイメージの伝わりやすいプロットになります。

あとは、ストーリーのなかで重要なセリフや使いたいネタ、伏線や裏設定なども書き込んでおくとクライアントとのイメージの共有が楽になります。

雇用条件によってはプロット特化の人と清書特化の人に分かれてる場合もあり、私も他の人のプロットをベースに清書を行うことがありますが、プロットがしっかり作りこまれていると場面がイメージしやすいし、どうしてキャラクターがそういう行動をとったのかがわかるので心情の変化のわかる細かい描写まで行いやすくなります。

プロットは起承転結のみというチャンネルもありましたが、私が関わったほとんどのチャンネルでは基本的に必要な情報はいろいろ書き込んでいましたし、私は作り込んであるプロットの方が好きです。

構成例(桃太郎)

話だけきいてもわかりにくい部分があると思うので、みんな知ってる桃太郎を例に構成を作ってみました。

【タイトル】桃太郎

【主な登場人物】

桃太郎:主人公。正義感が強い男の子。川から拾って育ててくれたおじいさんとおばあさんに恩を感じている。力がとても強い。

猿:桃太郎のお供1。爪でひっかいて攻撃する。

犬:桃太郎のお供2。鼻がいい。噛みついて攻撃する。

雉:桃太郎のお供3。空から偵察したり、くちばしでつついて攻撃したりする。

おじいさん:桃太郎の育ての親。芝刈りをしている老人。

おばあさん:桃太郎の育ての親。桃太郎を川で拾って育て、鬼退治の時にはキビ団子を作ってくれる。

【話の概要】

桃から生まれた子供が猿、犬、雉を連れて鬼退治に行って村の英雄になる話。

【プロット】

  • 川に洗濯に行ったおばあさんが流れてきた桃を拾う
    • おじいさんは山へ芝刈りに行っている
    • 桃は赤ん坊が入れるぐらい大きい
  • 桃から桃太郎が生まれる
  • 桃太郎が鬼退治に行く
    • 鬼が桃太郎の育った村を襲うことを知って恩返しのために向かう
    • おばあさんがキビ団子を持たせてくれる
  • 道中で猿、犬、雉をお供にする
    • キビ団子をあげる代わりに鬼退治を手伝う約束をする
  • 鬼ヶ島で鬼と戦って勝つ
    • 鬼がとっていった金銀財宝を手に入れる
  • 村に戻って英雄になる

プロットの部分はやや雑ですが、イメージとしてはこんな感じです。

細かいレイアウトや登場人物で書くべき内容、プロットの作り方はチャンネルごとに指定がある場合もありますので、レギュレーションをよく確認してから作るようにしてください。

ストーリーは基本の型を覚えると作りやすい

私は最初めちゃくちゃこのストーリー展開を考えるというのが苦手で、

「ストーリーラインがどうたらこうたらで~」

とか言われてもちんぷんかんぷんでした。

まあ、今も得意かと言われると担当さんと一緒に頭を悩ませながら展開を考えているので微妙な感じです。(清書は自信をもって得意と言えるんですけれどね~…)

どのくらい苦手だったかというと、構成込みの契約で始まったのに、私の構成作成が遅すぎて清書特化スタッフに変更してもらったという情けないエピソードがあるぐらいです。

そんな私でも、何とか構成の段階から作れるようになったので、参考にした考え方や私の展開の作り方をご紹介します。

ストーリーの型

有名なのだと起承転結ですね。

起:物語の始まり。今回のストーリーの発端となる出来事が起こります

承:物語が進み、イベントが発生したりトラブルが起きたりします

転:解決の糸口となる出来事が起こります

結:物語の結末。後日談を書く場合もあります

私は基本的にこの起承転結をベースに考えていますが、起・承・転・結それぞれの区別が難しくてなんとなく分けているときもあります。

でもだいたい担当さんにバレて直されます。すみません…。

起承転結については別の記事で詳しく解説していますので、起承転結について知りたい方はそちらもご覧ください。
【シナリオ初心者向け】起承転結の構成の考え方【YouTube漫画動画】

あとは、ハリウッド式の三幕構成という考え方も使われることがあります。

第1幕:日常風景や主人公の独白などで設定の紹介をします

第2幕:主人公に変化が起こる出来事が起こります

第3幕:結末。主人公が問題を乗り越え、どうなったかを説明します

型を明確に区別するチャンネルもありますし、展開にこだわりをもっているチャンネルもあります。

特に指示がなければ、自分がイメージしやすい方で大丈夫だと思います。

ストーリーライン

さっきチラッと単語だけ出した「ストーリーライン」についてです。

ストーリーラインとは、4月にTwitterで話題になった感情曲線(登場人物の感情の起伏)の話です。

下記のツイートは「君の名は。」の感情曲線を分析した結果です。

このよう感情の起伏が何度かあるストーリー展開をN字型ストーリーラインと呼びます。

逆に、下がるだけ下がってから最後に一気に上がるストーリー展開をU字型ストーリーラインと言いますが、多くの作品ではN字型ストーリーラインが使われています。

なぜなら、人は語り手の感情の変化に心を揺さぶれるからです。

簡単にいうと、嬉しいことと悲しいことが交互にくると盛り上がるよね☆というだけですが。

ここら辺の感情曲線の話はこの本がわかりやすいです。

なので、私は展開を考えるときにその出来事が主人公にとって+の出来事なのかーの出来事なのかを考えるようにしています。

考える流れとしては

  1. プロットにかくことを箇条書きで書きだす
  2. +の出来事かーの出来事か判断していく
  3. 起承転結にあわせて順番を入れ替えたりしながら、感情の山が2つぐらいになるように調節する

こんな感じです。

+かーかわからない状態が続くとよくわからない話になってしまうので、できるだけ+の場面とーの場面ははっきり分けるように意識しています。

あとは、+とーの差を大きくするとストーリーとして盛り上がります。

最初に話したように私のストーリー展開を考える能力は本当にポンコツで何度根本的な作り直しを指示されたのかわからないレベルですが、そんな状態からでも構成のOKが出る確率が上がったのでたぶん初心者の人でも使える技だと思います。

ちなみに、私のストーリー展開の考え方はぶひぃさんのまとめが元になっています。

#講座 【講座】豚でもわかる構成の基本1(NとUのストーリーライン) – ぶひぃのイラスト – pixiv

ストーリーの型やストーリーラインについて、「ナルト」や「君に届け」を例に挙げながら具体的に解説してくれているのでとてもわかりやすいです

シナリオライティングのプロットはストーリーの設計図

シナリオライティングのプロットは、要はWebライティングでいうところの構成案です。

どんなテーマで、どんな展開で話をしているのかをスタッフ間で共通理解するための企画書だと考えるとわかりやすいでしょうか?

清書をする前にどこまでイメージのすり合わせをできるのかは構成の出来にかかっています。

ベタな展開でも、展開がしっかりしていればストーリーとしてちゃんとまとまりがつきます。

「センスは知識の集合体」がモットーなので、できるだけ感覚でやっていることは理論に落とし込んでいきたいと思っているので、シナリオライティングシリーズは引き続き更新していきたいと思います。

咲月
咲月

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!Twitter(@satuki_bokusora)で更新情報を発信していますので、よければフォローお願いします。お仕事のご依頼・ご相談もお待ちしております。

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